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ようこそ病理学の沼へ!

~ いっしょに,新しい風景をみませんか ~

まずは,札幌医科大学医学部 病理学第二講座のホームページにようこそ!

私たちの3本柱

 

1.教育

札幌医科大学において,医学生・大学院生・医師を対象として,より良い医師の育成に努めています.

2.研究

「病気を理解する学問」である基礎病理学という立場を遵守し,研究は,オリジナリティーの高い独自のテーマを追求しています.

3.病理診断

臨床医が,患者さんから採取した組織を顕微鏡で観察することで,病気の診断を行います.病気の本質や治療方針までも決定する,まさに,「Doctor of Doctors」と自負しています.病理診断を通じて,地域医療への貢献という側面もあります.

概  要

 

○ 教育と病理診断業務

病理学は,基礎医学と臨床医学の境界に位置します.その特徴を最大限に発揮するため,教員は,良い臨床医である必要があります.この考えを基盤に,日常業務を遂行しています.

 

○ 研究活動

大学教員は,独創的な研究テーマを追求する義務があると考えます.「病気を理解する学問」である基礎病理学が探求すべき分野の裾野は,無限に拡がり,まさに,病理学の本流です.

病理学とは

病理学は,形式的に,基礎医学分野に属しています.しかし,実際は,基礎医学と臨床医学の境界領域に位置し,さまざまな病気について,形態(かたち)や遺伝子レベルで,病気の発生メカニズムを解明する学問です.

 

私たちは,病理学を,「病気を理解する学問」と定義します.

 

そのなかで,細胞生物学の実験技術を駆使し,細胞工学・組織病理学・免疫組織化学・遺伝子改変動物の作製技術を広く取り入れ,病因の解析を行います.その結果をもとに,新しい治療法の開発をめざす基礎研究を追求しています.

 

「病因を探求する学問」である基礎病理学が探求すべき分野の裾野は広く,その概念は,広く自由なものなのです.この意味において,私は,即実践的な制約をもたぬ基礎病理学が,病理学の本流と考えています.

病理は,研究だけではありません

病理は,基礎的研究のなかだけにとどまりません.北海道の主要都市における中核拠点病院で働く常勤病理医を育て,供給しなければならないという責務も背負っています.

 

北海道内における病理医不足は深刻で,病理医の高齢化や極端な偏在傾向も解決すべき最重要課題です.地方の拠点病院で,病理がいないとどうなるか?

 

単純に,病理診断が行えなくなるのです.

 

これは,同時に,臨床各科の日常診療に甚大な影響を及ぼし,病院機能全体の基盤をも揺るがしかねない,ということを意味します.私たちは,それだけの重積を担っているのです.

 

当講座では,来るものを拒みません.多様な背景をもつ,多彩な人材を集めてきた札幌医大病理学教室の歴史を継続し,患者さんに還元できる成果や活動をめざし,教室員が一丸となって努力してゆく所存です。

病理に興味はあるが,その一歩を踏み出せない君へ

日々,医学生が記憶しなければならない知識量は,増え続けています.たとえ,医師国家試験に合格し,医師として勤務しているときでさえ,医学知識は,常にアップデートする必要があります.

 

しかし,現在の医学知識でさえも,決して完成形ではないのです.将来的に,教科書が書き換えられる可能性が高い項目は,多岐にわたると予想され,今後も,完成することはないでしょう.

 

そのなかで,みなさんが,医師としてもたなければならない視点は,

「どれだけたくさん知っているかではなく,どのような視点で物事を捉え,観察できた事象を総合的に考え,どのような結論に達するか」

という思考能力にあります.これこそが,基礎医学分野で培われる基礎体力なのです.

 

当科では,生体の生理的機能と,その破綻によっておきる病態を理解することをめざします.また,病気がどのような原因によって,どのように起こり,どのように進行するかを理解してもらいます.

 

そのためには,解剖学,生化学,生理学,病理組織学を統合した総合的見地から,組織の形態や機能発現の分子機構を有機的に捉えることが重要と考えます.

最後に

 

必ずしも病理に興味がある必要はありません.まずは,教室に来てください.私たちのドアーは,いつもオープンです.そして,少しでも,病理に興味のある諸君.躊躇する必要はありません.

 

まずは,始めましょう

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